[塾長ブログ]2024年度国公立大学前期日程物理 旧帝大の問題を比較しました。

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皆様、御世話になっております。

STUDY STUDIOの服部 智仁です。

 

2024年2月25日・26日に国公立大学入試前期日程の筆記試験が終了しました。

受験生は大学受験対策の1つの方法として過去問対策を実施します。

しかしながら、その大学で出題された問題は今後長期間、同じ大学で出題される事はございません。

志望校の対策をするならば、他の大学の入試問題を参考にするのが有効な方法だと考えております。

ただ当てずっぽうで研究しても意味がありません。

実際にどのような問題が出題されていて、どんな対策をする事が近道なのか。

志望校の対策を教えてくれるのは、他校の入試問題だったりします。

 

国公立大学ぼ物理はその殆どが3題で構成されています。

1⃣力学 2⃣電磁気 3⃣波動(原子)、熱力学

 

旧帝大は出題傾向がどの大学も似ています。

2024年度はどの大学も単振動を出題しています。

もちろん、単指導を単品で出題していたのは京都大学だけ。

殆どの大学は「単振動+○○」という形で、他の力学の単元と融合して出題されています。

その単元は多岐にわたり、1つに特定出来ませんが、重心運動や力積、円運動や慣性力などです。

名大に関しては浮力との融合でした。

実は、この融合問題はこれまで数多く出題されている形で、他大学の過去問を解けば対策を出来ます。

電磁気は概ね、RC回路かRLC回路です。コンデンサーを主軸とした問題や電磁誘導が近年の頻出問題です。

力学はどの大学もよく似たレベルの問題が出題されますが、電磁気は難易度が大きく異なります。

電磁気が平易な大学は3⃣の問題が少々厄介だったたりします。

また、電磁気が難しい大学は3⃣が平易だったりします。

そこでレベルバランスをとっていたりします。

 

コンデンサーの出題が多くなってる事も最近の注目事項です。

あまり詳しくは言えませんが、SDGsの一環としてコンデンサーが世界的に注目されています。

また、5年くらい前は全く出題されなかったは波動の単元からの出題も近年増加しています。

これも理由はコンデンサーと同じです。

しかも、粒子レベルでの振動観察になってきており、原子物理と融合する事も多々あります。

 

どの大学を受験するにしても、まずは力学の考え方を攻略する事が大切です。

その知識が電磁誘導や原子物理、波動力学に応用でき、1環して「力学で物理が完結できる」傾向が伺えます。

1つの知識を他分野に応用するのは教科書や問題集レベル、ましてやAIでの対策では出来ません。

それに精通した指導者による分析と観察が必要だからです。

当校ではそのように「目に見えない力」を自分の力で「知識を応用する力」に還元できる力を身に付けられます。