[コラム]躾とはどういうものなのでしょうか??

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教育という漠然としたものをお子様に施す際、「何が正解かわからない」という方は多いのではないでしょうか?

教育とは主に「整頓」と「躾」で成り立っているものだと思います。

「整頓」とは、「不要なものを排除して必要なものを使いやすくする事」です。

教育で考えれば、「~しちゃだめでしょ」や「苦手を克服より得意を伸ばす」と同じです。

では、「躾」とはどのようなものなのでしょうか?

 

大学進学をする1つの理由として「可能性を拡げる」があります。

実は、これは躾の1つなのをご存知ですか??

躾とは「選択肢を増やす助けを行う事」なのです。

ですが、多くの方は勘違いされております。

躾は「間違った事をしないように叱る事」の様に感じており、それは子供にとって悪い影響を与えます。

また、「将来の事は子供に任せている」も実はダメなのです。

それらは何故なのか?お話ししたいと思います。

 

「間違った事をしたら叱る」という行為はそもそも「整頓」の1つです。

子供を叱りすぎると子供の意欲は低下してしまいますので、整頓という考えでもあまりよい行動ではございません。

「~しちゃだめでしょ」は子供が失敗した時に次に失敗しないように正す為の整頓です。

この後に親御様は「どうしたら失敗しないか」をアドバイスしてあげてほしいのです。

それで成功すると子供は自信をつけます。それこそが「整頓」という教育なのです。

 

「将来の事は子供に任せている」は絶対にしてはいけない親御様の行動です。

何故か??「子供は将来の事を考えられない」からです。

親御様は子供にとって人生の先輩でもあります。いろいろな人たちと接し、色々な価値観を共有してきています。

対して、子供達は学校という狭い空間で決まった同年代の他の子供達と時間を共有しています。

すると、同じ価値観を共有してしまいますので「正しい選択」というものがどれなのかは全く判りません。

そんな彼らに「将来の事を任せる」という行為は、言い換えれば「路頭に迷わす」ようなものです。

大人は子供にレールを引いてあげて、選択する権利を与えてあげる。

選択して進んだ結果、合わない事なら新しい選択肢を与えてあげる。

その繰り返しを行う事で、子供達は精神面で鍛えられて、自分の力で道を切り拓く事を出来るのです。

 

政令都市圏の方々は私立中学受験や国公立大受験に真摯で、その為に率先してお子様の為にレールを引いてくれます。

ですが、全ての親御様がそう熱心であるというわけではございません。

多く方は親御様が率先して動くと子供に反抗される、もしくは子供任せにしてしまっています。

子供達は「やりたい事を言わない」のではなく「言えない」事もよくあります。

言えなくなってしまう理由を「迷惑をかけてしまう」というのは建前ではないでしょうか?

本当の理由は「言っても無駄だから」という消極的な理由です。

そう思ってしまうのは、幼い頃に何かしようとしたら怒れたという経験が心の中にあるからです。

そして、幼い事の叱りが「親の言う事をする」という暗黙の了解を少しではありますが植え付けてしまっています。

 

親御様もご両親に同じような教育を受けてきたのだとお察しします。

ですが、同じ教育を子供にも行うと同じ経験を子供もします。

良い経験ならばともかく、悪い経験はさせない方が良いのです。

失敗するのは悪い事ではありません。だから、失敗したら怒らず褒めてあげて欲しいのです。

「出来なかったの?やったじゃん!一緒に出来ように頑張ろう!」

小さい子供にはこのように「失敗を成功に導く助けをする」のは大切です。

これが「躾」なのです。

 

お子様が何も言わなくなってしまった。

お子様に失敗してほしくない。

そういう想いは「躾」を生むチャンスです。

迷惑がられても、お子様の選択肢を広げるという意味で親御様の可能な限りの協力をお子様に施してあげてください。

それによって、お子様の選択肢が増えて、新しい価値観が生まれるはずです。