[コラム]総合型選抜がいいってホント??

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皆さん、こんにちは。

STUDY STUDIOの正源寺です。

 

受験業界は現在、変化の最中にいます。

それは「学力重視」より「人物重視」に変化しつつあるという点です。

その証拠として、「総合型選抜」と「推薦型選抜」の入試シェアの増加です。

国公立大学では総合型選抜のシェアが10%を超えており、推薦型選抜が20%程度、合計で30%程度のシェアです。

私立大学では総合型選抜が30%、推薦型選抜が40%、合計で70%程度のシェアに上昇してきています。

これから広く利用されるであろう、「総合型選抜」と「推薦型選抜」。

そのメリットとデメリットに迫りたいと思います。

 

これまでも沢山の学生達が利用してきた「推薦型選抜」は学校型と公募型があります。

殆どの受験生は学校型を利用し、専願として出願する事で非常に高い合格率で受験することが出来ます。

公募型は言わば自己推薦。学校型と大きく異なるのは「学校長の推薦がある」という点です。

私立大学はここ数年、学生不足にさらされています。

一般選抜で沢山の受験生が試験に臨みますが、本学に必ず入学してくれる保証はありませんから「合格者数=学生数」とはなりません。

学校型なら「合格者数=入学者数」と必ずなりますから、生徒不足に直面している大学側としては安心です。

推薦入試は学校での成績が大きく影響してきます。

成績は学校によって基準が曖昧で、学校推薦に力を入れている高校の成績は定期テストの点数が60点程度で5をくれる学校もあります。

それに比べて、有名進学校は60点程度なら3となる場合もあります。

学校の成績は学校が決めるもので学力に伴った明確な基準がある訳ではありません。

だから、大学に入学してから授業についていけないという状況に陥る危険性が高いというデメリットがあります。

 

名前は広く知られてきてはいますが、詳しくは知らない「総合型選抜」。

では、その実態はどのようなものなのでしょうか?

まず、知って欲しいのは「推薦型選抜とは異なる」という事です。

それは「明確な合格基準がある」という点です。

ですから、当然のことながら不合格者の方が多くなります。

学校推薦は指定校推薦制ですので、大学側が高校に対して生徒を募集しないと受験出来ません。

それに比べて、総合型選抜は「○○高校から最大〇名」といった感じで、高校側から大学に応募することが出来ます。

受験資格は「内申平均4.0以上、各種検定の合格実績、TOEIC、ボラティア活動、国際大会成績、近隣居住」など多種多様です。

試験内容は「学力試験・小論文・面接・グループディスカッション」などがあります。

学校の成績はまだしも、TOEICや国際大会での成績など、普通の学校生活を送っていては経験する事のない資格が必要です。

その準備には長期的な展望が必要で、一朝一夕とはいきません。

ですが、小さい頃からやりたい事があり、それを目標に準備してきた学生からしたら目から鱗です。

 

試験内容も学力が必要という点が「成績不振では合格出来ない」理由となります。

更に、大勢の前で自分の意見を自信を持って言わないといけません。

また、社会的課題に対する自分の意見を小論文という形で客観的に判断されます。

自分の意見を誇張する事が苦手な高校生が殆どの日本で、この試験はハードルが高くトレーニングをしないといけない試験となります。

そういった面で「総合型」というのが相応しい名前だと僕は思います。

 

推薦型選抜では大学に入学する意志さえあればほぼ合格は確定します。

その準備はただ学校生活を一生懸命にするだけという至ってシンプルな行動ですが、誤った受験をしてしまうと高いハードルを課せられることがあります。

総合型選抜は自己意欲が重要で、その表現力と社会的課題に対する意見が必要です。

従来のAO入試よりハードルが高い入試になっており、合格基準がある為思い付きの対策ではいけません。

多方面から十分なトレーニングと対策を練る事で志望校合格の他に自己実現の場を得る事が出来る入試方式です。

 

当校では2025年を目処に「国公立大学総合型選抜対策コース」を開設します。

現在の高1、高2生であればそのカリキュラムに沿った指導を受講する事が可能です。

もしよろしければ、当校での対策をお考えいただけると幸いです。